人は『酸化』『糖化』『炎症』で老化する。

老化の原因については諸説あり、さまざまな研究がなされています。

・ホルモンの分泌が加齢によって減少するというホルモン低下説

・細胞分裂を繰り返すうちに遺伝子にエラーが生じるとういう遺伝子修復エラー説

・排出しきれない老廃物が溜まって老化するという老廃物蓄積説

最近の研究では『酸化』『糖化』『炎症』が老化のスピードを握るという考え方が注目を集めています。

 

①酸化

活性酸素により体が錆びる事です。

空気を吸い込む⇒空気に含まれる酸素を体内で消費⇒体内で使われずに余った酸素は活性酸素となり

たんぱく質や脂質、酵素、遺伝子などを酸化させます。

酸化が進むとお肌のコラーゲン量が減り、しみ、しわの原因になります。

40代からは抗酸化酵素が減っていき活性酸素が溜まって酸化が進みやすいので注意が必要です。

 

➁糖化

余分な糖によって体が焦げる事です。

『体内の余分な糖+たんぱく質』が結びつき『AGEs』(終末糖化産物)という老化物質を生成します。

〇AGEsとは!(・・?

 体内で分解されにくく、血管に溜まると動脈硬化の原因になり、そのほかたんぱく質が存在する

 臓器やお顔の皮膚、筋肉なども糖化によって劣化していきます。

AGEsの量は(血糖値×持続時間)

 血糖値が高いほどAGEsが多く発生し、さらに糖とたんぱく質との接触時間が長いほど糖化は進み

 蓄積量が増えていき老化を加速させるのです。

 

③炎症

炎症とは生体の防御反応です。

免疫機能の低下によって慢性炎症となり老化を加速させます。

免疫とは菌やウイルスなど異物から体を守るシステムです。

〇自然免疫⇒マクロファージなどの白血球が菌やウイルスなどを病原体を攻撃

〇獲得免疫⇒自然免疫では対処できない場合に発動します。

      過去に体の中で起こった免疫反応の特徴を記憶して次に同じ病原体が入り込もうとすると攻撃します。

 

加齢によって免疫機能が衰えていくと過剰な炎症反応が引き起こされ、炎症が収束しない慢性炎症へと繋がります。

慢性炎症は細胞老化をももたらし、細胞の成長と分裂が止まり老化を加速させてしまいます。